~存亡の危機? EUの実態と今後~
EUがギリシャ危機に揺れている。EUを上げてのギリシャ支援に動くのか、支援を放棄するのか、収拾策は見えていない。
加えて、加盟国であるスペイン、ポルトガルにも危機の火種が燻っているとの指摘もある。財政の逼迫に直面しているのは、ギリシャやスペイン、ポルトガルだけではない、イギリスなども金融危機からの脱出を巡る財政出動により台所事情は思わしくないと言われている。
EUは通貨の統合は果たした。しかし、政治的な統合は道の途上で、各国の政策はバラバラだ。ギリシャ危機へのEUの対応は、EUの今後を占う試金石になる。これをきっかけにEUは崩壊に向うのではないかという予見も出始めている。 世界情勢に詳しく、独特な情報網を保有する金森薫が、暗雲漂うEUの本当の姿、今後の動向をズバリと予想する。
EUは3大経圏の一つで、日本などへの経済的・政治的影響は大きい。EUの今後を知ることなしに投資や経済活動は難しい。余り知られていないEUの最新情報、歴史的流れなどビジネスパーソン、投資家に欠かせない情報も伝える。
プロフィール
金森 薫(かなもり かおる)
1951年、北海道生まれ。国際経済アナリスト。
北海道大学卒業後、穀物商社に入社、貿易実務・外国為替業務に携わる。在職中の1989年暮れに発表した「東証ダウの暴落はすでに秒読み段階」の論文がその直後に現実化したことで一躍、金融関係者の注目を集める。 翌、90年「オイルプライスの上昇」「土地神話の崩壊」と立て続けに衝撃作を発表。いずれも湾岸戦争、土地価格の下落とも予測通りになり、国際問題のエキスパ-トとしての地位を確立。 その後、証券会社に転職し、債券ディ-ラ-、エコノミストとして活躍。 95年に独立。 米国の世界戦略、キ-パ-ソンの発言、公式文書をもとに政治・経済・金融・軍事などの各情勢を分析し、世界と日本の行方を予測する評論活動に入る。 過去、講演会や誌上での経済・国際・相場予測が現実化したケ-スは数えきれない。 その独特で他者には絶対真似のできない視点からの論評と歯切れの良さから政治家、金融関係者、企業経営者に信奉者が多い。
※ 本製品は音声が収録されたCDです。通常のCDプレイヤーで再生いただけます。
金森薫
ラジオNIKKEI オーディオCD 60分 2010年3月発売
3,150円 (税込)