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東京外為市場・午後3時=ドル79円前半、米債務上限問題とギリシャ支援問題にらみ様子見

発行済 2011-07-20 16:24
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       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 79.03/08  1.4142/43  111.82/85 

正午現在   79.14/16  1.4155/56  112.02/06

午前9時現在 79.18/19  1.4168/72  112.17/22

NY17時現在 79.14/17  1.4151/52 112.05/09

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 [東京 20日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時から

弱含んだ79円前半で推移している。79円前半で、上値の重いレンジ取引になった。ユ

ーロ/ドルも値動きは限られ、1.41ドル後半の上値が重かったことから、じわりと

1.41ドル前半に押し戻された。市場には様子見ムードが強く、米国の債務上限引き上

げ問題が新提案を受けて合意へと動き出すのか、また、ギリシャ支援問題で21日のユー

ロ圏首脳会議がどういう結論を出すのかを見極めたいとの声が多い。

 米国の債務上限引き上げ問題に関して超党派の米上院議員グループが19日、10年間

で3兆7500億ドルの赤字削減を目指す案を提示。オバマ大統領がこの案を評価したこ

とで、これを軸に与野党が合意に向けて動き出す可能性が出てきた。米国の格下げ回避期

待からドルが幅広く買われ、ドル/円は78円後半から79円前半に上昇、東京時間仲値

にかけて79.32円まで上値を伸ばした。ユーロは1.41ドル後半から一時1.41

08ドルまで下落した。

 しかし、ドルは買い一巡後は緩やかに反落。東京市場でのドル/円は、79.30円か

ら上の売りと、79円割れの買いにはさまれて、79円前半でもみあった。ただ、米債務

上限引き上げ期待から米長期金利が低下したことがドル/円の上値を重くした。ユーロ/

ドルは、海外時間のうちに戻りに転じ、東京時間の午前にかけて1.4176ドルまで切

り返した。しかし、ギリシャ支援問題の見通しがたたないなかでは積極的なユーロ買いも

入りにくく、その後は緩やかに1.41ドル前半に押し戻された。

 現在の市場の焦点は、米債務上限引き上げ問題と、ギリシャ支援問題。前者については

今回の提案で合意に向けて動き出せば「米国の格下げは回避される」(大手証券)と期待

されている。しかし、政治的な駆け引きがからむだけに、すんなり合意するかは不透明で

推移を見極めたいとの声が多い。

 後者については、メルケル独首相がユーロ圏首脳会議ではギリシャ支援について「目覚

ましい」決定はないとの見方を示している。市場では「もともと過度な期待はない。しか

し、やはり何も出てこなければ失望感でユーロの1.40ドル割れもありそうだ。また、

銀行課税で合意したとしても銀行財務への影響が懸念され、やはりダウンサイドリスクの

方が強そうだ」(国内金融機関)との声が上がっている。21日の首脳会議を前に、き

ょうはサルコジ仏大統領とメルケル独首相の会談が予定されており、首脳会議の方向をみ

るうえで注目を集めている。

 <6月米中古住宅販売のロイター予想は490万戸>

 

 19日発表の6月米住宅着工件数が6カ月ぶりの高水準まで増加したあと、きょうは

6月の中古住宅販売が発表される。

 ロイター予想によると、6月の中古住宅販売は490万戸となり、5月の481万戸か

ら増加する見通し。5月の販売は半年ぶりの低水準だった。「中古住宅販売はこのところ

500万戸アラウンドで推移しており、予想の490万戸に違和感はない。ただ、5月よ

り増加するにしてもトレンドとして底ばいの範囲であり、6月に増加基調に転じるとは考

えていない。ただ、市場の期待値が低いことから、逆にいい数字が出ればサプライズにな

りやすいともいえる」(住友信託銀行マーケット・ストラテジスト、瀬良礼子氏)との声

が出ている。

 瀬良氏は、販売のほかに在庫の数字に注目している。5月の在庫は372万戸だった。

「在庫がなかなか減らない。住宅ローンの延滞で担保になっていた住宅を金融機関が売り

だす動きが止まっていないためだ。在庫が減り始めなければ中古住宅市場の需給が好転し

ない」(瀬良氏)という。

 

 (ロイターニュース 松平陽子)

※( ロイターメッセージング:yoko.matsudaira.reuters.com@reuters.net 

E-mail:yoko.matsudaira@thomsonreuters.com; 03-6441-1795)

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