米国エネルギー情報局(EIA)は、先週のアメリカの原油生産高が日量1170万バレルから日量1190万バレルへ増加したことを報告した。このことから、17日の原油価格は下落した。
日本時間14時48分時点の、WTI原油先物は0.7%安の1バレルあたり51.97ドルとなった。
ブレント原油先物は0.6%安の1バレルあたり60.99バレルとなった。
また、EIAはガソリン在庫量が、予想されていた277万バレルを上回って750万バレル増となったことと、中間留分在庫が、予想されていた157万バレルを上回って2.97バレル増となったことを報告した。
一方、EIA短期エネルギー見通しでは、2019年の米国での原油生産量は日量1200万バレルを上回り、2020年には日量1300万バレルまで到達しているとの見解を再び示した。
今月初頭に公開された中国の輸出やPMIが予想を下回ったことから、世界的な景気交代への懸念が高まっている。これは、原油価格にとって逆風となるだろう。
16日に公開された日本の11月コア機械受注は急落しており、米中貿易戦争の影響が世界中に広まりつつあるとの懸念を増幅させた。
英国のEU離脱については16日にテリーザ・メイ英首相のブレグジット協定案を英議会が否決したことを受けて、今後の経済の見通しはさらに暗いものとなった。
3月29日までに離脱協定案が可決されなければ、合意なき離脱となり、英国経済へ深刻な影響を与えるだろう。