米国は5月よりイラン原油の輸出を削減することを計画しており、14日の原油価格は高値で取引されている。
ロイターは関係筋の話を引用して、米国は5月からイラン産原油の輸出を約20%減らし、日量100万バレル以下にすることを目指していると報じた。
「現在の目標はイラン産原油の輸出を日量100万バレル以下に減らすことだ」と関係筋は述べた。輸入国に対し、米制裁の適用免除の条件として購入削減を求めるとのこと。
しかし、短期的にイラン産原油の完全な禁輸を迫って原油価格の上昇を招くことをトランプ政権は懸念していると指摘した。
日本時間午後1時50分時点で、WTI原油先物は0.3%高の58.41ドル、ブレント原油先物は0.4%高の67.83ドルとなっている。
他方、米国エネルギー情報局(EIA)は、先週の原油在庫量が予想されていた266万バレル減に対して386万バレル減となったことを発表した。先々週の原油在庫量は770万バレルであった。
米原油生産量は10万バレル減の1200万バレルとなった。
原油価格の上昇にはベネズエラ担当特使のエリオット・エイブラムス氏が13日、米国は「非常に重要な」ベネズエラ原油への制裁を計画していると述べたことも要因として考えられる。
ベネズエラの原油生産や輸出は、政治や経済的な危機によって妨げられている。ベネズエラ国内の混乱により、数百万人の人が食料や水を求めて何日も争い合っている。