26日の原油価格は上昇している。しかし、米国経済の景気後退への懸念から上昇は限定的になっている。
WTI原油は0.7%高で59.25ドル、 ブレント原油は0.2%高で66.94ドルと小幅高となっている。
先週金曜日に、米国債利回りは10年物と3ヶ月物で2007年ぶりに逆イールドが発生した。逆イールドは、米国、欧州、日本の製造業の指標が発表された後に続いて起こっている。
25日では世界的に株安になり、リスクアセットは値を下げた。日経 225は3%以上の下落であった。
シカゴの連邦準備銀行のチャールズ・エヴァンス総裁は、イールドカーブがフラット化した時に市場が神経質になるのは理解はできるが、米国市場の見通しはまだ明るいという認識を示している。
25日の株安にもかかわらず、WTI原油は3月で3%以上の上昇となりつつある。一方ブレント原油は1%弱である。年初来、WTI原油は29%、ブレント原油も24%の回復である。
原油価格の上昇は2019年が始まって以来、OPECによる減産とベネズエラの米国輸出停止によって支えられている。
過去2週間で米原油在庫は1400万バレル減となり、これも原油上昇の要因になっている。
今週の経済指標では、API原油在庫が日本時間27日午前5時30分に公表される。そしてEIA原油在庫は27日午後11時30分に予定されている。
市場予想では、原油在庫は3週連続で減少すると見込まれている。
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