26日の原油価格は下落している。ブレンド原油は25日に昨年の10月ぶり75ドルの高値を打った後、下げ基調になっている。
日本時間午後4時15分時点で、WTI原油先物価格は0.49%安の64.88ドル、ブレント原油先物価格は0.26%安の74.14ドルとなっている。
ロイター通信によると、ドイツ、ポーランド、スロバキアは、「品質の低さ」によりロシア産原油の輸入を一時中断しているという。
米国エネルギー情報局(EIA)は24日に、米国の先週の原油在庫は予想の5倍である550万バレル増であったことを発表し、原油価格の売り圧力となっている。
また今週では、米国が5月2日以降でイラン産原油全面禁輸を決定したニュースにより、原油価格の上昇が支えられていた。
年初よりWTI原油は40%以上、ブレント原油は38%の上昇となっている。主な要因としてサウジアラビアやロシアなどの非加盟産油国による協調減産によって原油価格は上昇していた。
他方、サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は、5月の原油生産もほぼ決まり、過去数ヶ月同様の低水準となると発言している。
同氏は「イランやベネズエラを巡る要因にもかかわらず、原油在庫は積み上がっており、現在何かアクションを取る必要性は感じていない」と述べた。