米国原油在庫が思わぬ増加を見せたことを受け、原油価格は下落している。
日本時間午後5時00分時点で、WTI原油先物は0.36%安の61.10ドル、ブレント原油先物は0.77%安の70.69ドルを付けている。
米石油協会(API)が発表した週次報告において、米原油在庫は212万5000バレルの減少予想に対し860万バレルの積み増しになったことが明らかになった。
先週、APIは原油在庫が281万バレル増となったことを発表した。一方でその翌日、EIAは400万バレルの減少を発表していた。
サウジ石油施設がドローンの攻撃を受けたという報道で原油価格は前日高値を付けていた。
政府の発表によると、サウジの国営石油企業であるサウジアラムコが所有する石油パイプライン施設の2か所が、ドローンによって攻撃されたという。同社は一時操業を停止している。
13日には同じくサウジの石油タンカー2隻がホルムズ海峡に向かう途中で攻撃されたと報じられた。
加えてアラブ首長国連邦(UAE)外務省は12日、サウジのタンカーを含む商業船4隻がペルシャ湾沖で妨害行為の標的になったと発表した。
一方、トランプ米大統領が中国は合意を強く望んでいるはずだと発言したこともあり、米中貿易協議は注目を集め続けている。
トランプ大統領は、習近平国家主席も参加する来月のG20サミットにおいて「とても実りある会談」を期待していると付け加えた。