中東情勢が緊迫する中、17日の原油価格は4日続伸となった。
日本時間午後5時12分時点におけるWTI原油先物は0.46%高の63.16ドル、ブレント原油先物は0.26%高の72.81ドルとなっている。
サウジアラビアのハリド・ビン・サルマン副国防相は、14日の主要パイプラインへのドローン攻撃の背後にはイランがいるとツイッターで述べた。
この報道により、世界最大の産油国が戦争へ向かうことが懸念され、原油価格は値を上げて取引された。
国営サウジ通信(SPA)は12日、ペルシャ湾沖でサウジの石油タンカー二隻が妨害行為を受け損傷したことを報じた。
米国から原油全面禁輸という経済制裁を受けるイランは、中東諸国や米国に対して制裁には「結果」が伴うことを忠告した。
「中東事情を知る者なら誰でも、中東地域には多くの懸念材料と情勢悪化のリスクが常に潜んでいることを理解しているだろう」とナスダック・コーポレート・ソリューションのエネルギーディレクターであるTamar Essner氏は述べた。また、「攻撃が行われるのに伴って、リスクはさらに上昇するだろう」と付け加えた。
ロイター通信は16日、ドナルド・トランプ米大統領が側近らに対して、イランとの戦争を求めていないと述べたことを、3人の政府当局者の話として報じた。