27日の金先物は小幅高となっている。金相場を左右するニュースとして、イギリスのEU離脱と米中間貿易戦争は引き続き重要となってくる。
6月の金先物は、午後5時58分時点で0.15%高のの1,285.55ドルとなっている。
来月日本で開かれるG20においてトランプ米大統領と習近平国家主席が話し合うことが予定され、貿易戦争に関する進展が期待される。
米中間貿易戦争リスクのヘッジ手段として米ドルに人気が集まっているため、本来安全資産である金の方向性は不明瞭となっている。
テリーザメイ英首相は先週24日、保守党党首を6月7日に辞任すると表明し、改めて英国のEU離脱に関する先行きが分からない状態となっている。
メイ首相の後任がEU離脱を推し進めるのか否かで金価格は左右されるだろう。
8人の首相候補者の内4人が、合意が無かったとしても10月31日にイギリスはEUを離脱しなければならないと述べており、合意なき離脱の可能性が高まっている。
また、米連邦準備銀行の動向にも市場の注目は集まっている。アメリカの経済指標が軒並み不調であったため、利下げが行われるのではないかという見込みが強くなってきている。
先週末にトランプ米大統領は、連邦準備銀行の政策は米国経済の存分な成長を妨げていると述べている。