27日の原油価格が下落している。米原油在庫の大幅な減少を示す統計の発表後、原油価格の上昇がみられたものの、上昇分を打ち消して下落している。
27日17時20分時点で、米WTI原油先物は0.77%安の58.92ドル。 ブレント原油先物は0.88%安の65.11ドル。
米エネルギー情報局(EIA)は、週別報告で、原油在庫は6月21日までに予想の4倍の1279万バレル減となり、2016年以来最大の減少となった。また、ガソリン在庫と中間留分在庫も減少となった。原油価格は報告後3%上昇していた。
G20大阪サミットは、OPECプラスの協調減産について議論するためプーチン露大統領がサウジアラビア皇太子ビン・サルマンと会談する点で、原油投資家たちの注目の的となっている。
来週のOPEC総会の結果は原油市場に対する主要指針となることも見込まれている。
米中貿易戦争の最前線で、スティーブン・ムニューシン米財務長官は「トランプ米大統領と習近平中国国家主席が協同関係」にあり政策を前進させることに期待している。
「我々は約90%合意に至っており、完全遂行する道がある。米中両国の経済が安定し良好な関係が築かれるので、期待する声明は米中の再交渉だ」
しかし、トランプ大統領は今週のG20での貿易協議で十分な前進がなければ中国に追加関税を課すと警告している。