[シンガポール 6日 ロイター] - アジア時間の原油価格はショートカバーで1%値上がりしている。原油価格は米中貿易戦争の激化を受けて過去3営業日値下がりしており、売り建てていたトレーダーが利益を確定するため買い戻している。
0544GMT(日本時間午後2時44分)時点で、北海ブレント原油先物 (LCOc1)は0.61ドル(1%)高の1バレル=60.42ドル。一時59.07ドルと1月半ば以来の安値に下落していた。前日は3%値下がりしていた。
米WTI原油先物 (CLc1)は0.56ドル(1%)高の55.25ドル。
中国は5日、人民元が10年以上ぶりの安値水準に下落するのを容認。これを受けて米国が中国を「為替操作国」に認定するなど米中の対立は激化している。
OANDAのシニア市場アナリスト、エドワード・モヤ氏は、原油市場は需要低下を巡る懸念を払拭(ふっしょく)できないでいると指摘。その上で「市場は現在、中東情勢を無視しているが、ペルシャ湾での不安定な状況や、米原油在庫の減少が続けば、幾分の支援材料になる」との見方を示した。
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