[東京 16日 ロイター] - 16日アジア時間の原油先物は上昇。好調な米小売統計を受けて米景気後退を巡る懸念が和らいだことが原油相場を支えた。
0047GMT(日本時間午前9時47分)現在、北海ブレント先物 (LCOc1)は0.31ドル(0.5%)高の1バレル=58.54ドル。前日まで2日連続で大幅に下落していた。
米WTI原油先物 (CLc1)は0.43ドル(0.8%)高の54.90ドル。
米商務省が15日発表した7月の小売売上高は前月比0.7%増だった。自動車販売は減少したものの、その他の幅広い品目で売り上げが増加した。前日には、景気後退の前兆とされる長短金利の逆転が起こり、株式と原油の両市場に売りが先行した。
VMマーケッツのマネジングパートナー、スティーブン・イネス氏は「昨晩発表された堅調な米経済指標は多少の安心材料で、米国内の見通しはそれほど悲観すべきではないと示しており、差し迫った景気後退への懸念が多少和らぐだろう」と述べた。
トランプ米大統領が通商問題を巡り中国と「生産的な」協議をしていると述べたことも投資家心理の改善に寄与した。