米石油協会(API)が米原油在庫量の減少を発表後、21日の原油価格は上昇している。
午後6時11分におけるWTI原油は0.37%高で56.34ドル、ブレント原油は0.75%高で60.48ドルとなっている。
本日午前5時30分に発表されたAPI原油在庫では先週350万バレル減となった。予想では190万バレル減となっていた。
米エネルギー情報局(EIA)は午後11時30分に、先週の原油在庫量を発表する予定である。予想では188万9000バレル減となっている。
また、本日27時公表のFOMC議事要旨と、23日のジャクソンホールでのパウエルFRB議長の発言も原油市場に大きな影響を与えることが予想されている。
一方、マイク・ポンペオ米国務長官は20日、地中海を航行するイランの石油タンカーについて、米国の制裁に違反してシリアに原油を輸送する動きがあればあらゆる手段を講じて阻止すると述べた。これを受け、中東の緊迫化が進んでいる。
また、ポンペオ氏は、米中貿易戦争が2020年までには終息するとの考えを示した。しかし、ドナルド・トランプ米大統領は20日、短期的には米国経済へ影響があったとしても、「中国と争う」と中国への圧力を強めている。