[ドバイ 27日 ロイター] - イランのロウハニ大統領は27日、同国に対する制裁が全て解除されない限り、米国と協議するつもりはないと述べた。
トランプ米大統領は前日、主要6カ国とイランが2015年に締結した核合意を巡る確執の解消に向け、条件が整えばロウハニ大統領と会談すると語った。[nL3N25M384]
ロウハニ大統領は国営テレビでの演説で、いつでも協議を行う用意があると表明。
「ただ、米国がまず行動し、イランに対する違法で不公平な制裁を全て解除すべきだ」と主張した。
イランは国際的な緊張を高めようとはしていないとし、「われわれは中東における安全保障を求めており、他国とのより友好的な関係を望んでいる」と強調した。
イランは米国の制裁に対抗して核合意の履行を段階的に停止しており、9月上旬までに制裁が緩和されなければ一段の措置に踏み込むと警告している。
ロウハニ大統領は「イランの利益が保証されなければ、核合意の履行義務を今後も段階的に放棄する」と言明した。
最高指導者ハメネイ師が2000年代初めに出したファトワ(宗教見解)により核兵器の開発や使用は禁止されていると指摘し、「イランは核兵器の保有を決して望んでいない」と述べた。
*内容を追加しました。