[アブダビ 8日 ロイター] - アラブ首長国連邦(UAE)のマズルーイ・エネルギー・産業相は8日、石油輸出国機構(OPEC)の加盟国と非加盟産油国は石油市場の需給均衡を達成する強い決意があると述べた。
同相は記者会見で、一段と大幅な協調減産に踏み切る可能性について問われると、現在の原油価格については懸念しておらず、むしろ原油在庫の水準について懸念していると語った。
また、需給よりも政治や国際貿易を巡る緊張が相場により大きな影響を与えていると指摘。同時に、米中貿易摩擦を受けて性急に措置を講じる可能性を否定した。
マズルーイ氏はその後、ロイターに対し、「緊張が激化してはじめて、需要減退懸念は現実のものになる見通しで、現状はそうではないと私は望んでいる」とした。
OPECにロシアなども加わったOPECプラスの共同閣僚監視委員会(JMMC)は12日にアブダビで開かれる予定。
マズルーイ氏は、UAEはOPECプラスが総意により一段の減産を決めた場合はそれを支持すると表明。現在の減産合意も全面的に履行していると強調した。