[アブダビ 9日 ロイター] - アブダビ国営石油会社(ADNOC)グループのスルタン・アル・ジャベル最高経営責任者(CEO)は9日、世界のエネルギー需要の長期的な見通しは良好で、需要を満たすには石油・ガス分野に11兆ドルを投資する必要があると述べた。
ジャベル氏はアラブ首長国連邦(UAE)の国務大臣も務めている。
ADNOCは石油の生産能力を2020年までに日量400万バレル、2030年までに同500万バレルに拡大する計画という。
UAEは日量約300万バレルの石油を生産。石油輸出国機構(OPEC)加盟国でサウジアラビア、イラクに次いで生産量が多い。
同氏はアブダビで開催されたエネルギー関連の会合で「世界経済を取り巻く不透明感で、短期的には市場にボラティリティーが生じ、エネルギー需要に影響が出ているが、長期的な見通しは良好だ」と述べた。
同氏によると、人口の増加や中間層の拡大で購買力が増加する結果、今後20年間で現在の欧州の消費量の3倍以上のエネルギーが新たに必要になるという。
石油・ガスは今後も数十年間、主要なエネルギー源となる見通しで、需要に対応するには11兆ドルの投資が必要になるとしている。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20190909T103712+0000