[シンガポール 8日 ロイター] - アジア時間の原油先物は上昇。オーバーナイトでのコモディティー(商品)価格の上昇に支援されている。産油国のイラクやエクアドルの政情不安も、供給への懸念につながり相場を支援している。
0102GMT(日本時間午前10時02分)時点で、北海ブレント先物 (LCOc1)は0.39ドル(0.7%)高の1バレル=58.74ドル。米WTI原油先物 (CLc1)は0.35ドル(0.7%)高の53.10ドル。
CMCマーケッツの主席市場ストラテジスト、マイケル・マッカーシー氏は「ロンドン市場で銅とアルミニウムの取引が非常に堅調だった。先週発表された製造業データの弱さを踏まえると、工業用コモディティー全般に幾分の調整がみられているようだ」と指摘。リスクは少なくとも短期的には上向きだとの見方を示した。
反政府デモの発生から1週間が経過したイラクでは、合計死亡者が110人に達した。[nL3N26S3NA]
エクアドルのエネルギー相は7日夜、政府の緊縮措置への抗議活動により、同国の原油生産は日量5万9450バレル減少する可能性があるとの見解を示した。