[ニューデリー 10日 ロイター] - 日本や中国、東南アジア諸国連合(ASEAN)など16カ国が参加する東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の交渉に関してインド商工省は9日、緊急輸入制限(セーフガード)導入を求める方針だと明らかにした。
RCEPは、年内の妥結に向けて今週末にバンコクで閣僚会合を開く。交渉を担当するゴヤル商工相は、中国、日本、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポールの担当閣僚と週末にそれぞれ協議する予定。
商工省は声明で、輸入品の急増を防ぐため、セーフガードの導入を求める方針だと発表。中国製品の輸入が急増する恐れがあるとの懸念を和らげるため、ゴヤル商工相が協議を続けていると説明した。
関係筋によると、インドはセーフガードの導入で一部の国と基本合意した。
インド国内では、乳製品などの関税が引き下げられれば、中国から大量の安い製品が流れ込み、国内農家などに大きな影響が及ぶとの懸念がある。
モディ首相率いる与党インド人民党(BJP)の支持母体である民族義勇団(RSS)も、国内産業への打撃を理由にRCEPに反対する姿勢を示している。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20191011T001254+0000