[東京 15日 ロイター] - 菅義偉官房長官は15日、閣議後の会見で、台風19号の被害を受けて、国土強靭化や治水対策にしっかり取り組んでいく考えを示した。
人的被害については、現時点で死者33人、災害との関係を調査中の死者が20人、心肺停止が9人、行方不明12人、安否不明が8人となっているとし、停電が3万4000戸、断水が13万3000戸と報告。政府としては行方不明者の捜索に全力を尽くすとともに1日も早く復旧復興に取り組むと述べた。
またJR東日本 (T:9020)の新幹線基地が浸水したことについて「排水作業に着手し、現在4割で排水が進んでいる。JR東日本に対し、速やかな復旧作業を求める」と述べた。そのうえで「防災対策が万全だったのか検証していくべき」との考えを示した。
さらに、政府として災害については、昨年の西日本豪雨を中心に一連の災害のもとで、国土強靭化のための3カ年緊急計画をまとめているが、「今回、多くの箇所で堤防が決壊しているため、改めて検証を行い、治水対策をしっかりやっていきたいと思っている」と語った。
(中川泉 編集:石田仁志)