[ロンドン 31日 ロイター] - ロイター調査によると、石油輸出国機構(OPEC)の1月産油量は平均で日量2835万バレルと昨年12月改訂値から64万バレル減少し、約10年ぶりの低水準となった。サウジアラビアなど湾岸諸国が新たな減産協定の下で想定以上の減産を実施したほか、港湾や油田の封鎖によってリビアの産油量が減少した。
OPECにロシアなど非加盟国を加えた「OPECプラス」は今年1月1日から協調減産の規模を日量50万バレル拡大。OPECの新たな減産量は日量約117万バレルで、イラン、リビア、ベネズエラを除く加盟10カ国で実施される。
調査によると1月の減産順守率は133%。12月は158%だった。
1月の産油量は加盟国変更の影響を除き2009年以来の低水準となった。09年は金融危機を受け過去最大の減産を実施していた。
リビアではハフタル司令官が統率するリビア東部の武装勢力「リビア国民軍(LNA)」による港湾および油田の封鎖で、1月18日以降の産油量が減少。1月のリビア産油量は平均で日量76万バレルと、12月の115万バレルから減少した。