(ブルームバーグ): サウジアラビアは、新型コロナウイルスが原油市場に及ぼす影響への懸念について、これまでで最も明確なシグナルを発した。同国は現在の状況を消防隊の対応が必要な火事に例えた。
サウジのアブドルアジズ・エネルギー産業鉱物資源相は19日、1月以来初めて公の場で新型ウイルスについて発言。1月には石油需要に対する新型ウイルスの「影響は非常に限定的」とコメントしていたが、今回はリヤドの聴衆に対し、さらに緊急性が高まっている状況について説明した。
同相は新型ウイルスの原油への影響について質問された際、燃えている家に例えた。この発言を聞いた関係者がイベントは報道陣に非公開として匿名を条件に明らかにした。庭のホースで対応して家を失うリスクを冒すか、消防隊に電話するかのどちらかだと、同相は述べた。
消防隊に電話することはパニックを生み出し、家具を破損することになりかねないと言う人もいるだろうが、そうすることは責任を持って行動するということであり、結果的に家も救うことになると同相は語った。
サウジのエネルギー省にコメントを求めたが、すぐに返答は得られなかった。
原題:Saudi Arabia Equates Coronavirus’s Oil Impact to a House on Fire(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:London Annmarie Hordern ahordern1@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:James Herron jherron9@bloomberg.net, Christopher Sell
©2020 Bloomberg L.P.