[ワシントン 25日 ロイター] - 米国際貿易委員会(ITC)は25日、カナダとメキシコから輸入している組み立て構造用鋼について、米国内企業への損害はないと認定し、反ダンピング(不当廉売)関税と補助金相殺関税の適用見送りを決めた。
米商務省は先に、関税の適用を決めており、ITCがこれを覆す異例の決定となった。
ITC委員の採決結果は賛成3反対2と分かれた。
米通商法の下で、ITCは特定の輸入品が不当に安く販売されているかや不当な補助金を受けているかについては判断せず、国内企業が損害を被っているかのみについて判定を下す。
商務省は1月、メキシコとカナダの製品に対する反ダンピング関税などの適用とともに、中国から輸入する組み立て構造用鋼についても最大154.1%の反ダンピング関税と206.5%の補助金相殺関税を課すと発表している。
同省が公表した2018年の同製品の輸入実績では、カナダ製が7億2250万ドル、中国製が8億9750万ドル、メキシコ製が6億2240万ドルに上った。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200226T024253+0000