[シンガポール 28日 ロイター] - 原油先物価格は28日、6営業日連続で下落した。ブレント先物は週間では約12%安と、およそ4年ぶりの大幅な下落となる見通し。新型コロナウイルスの感染が中国国外で急速に拡大していることを受けて、世界的な需要減退への懸念が高まっている。
新型ウイルスの感染では中国で2700人以上が死亡、感染は46の国・地域に広がり、中国国外で57人の死者が出ている。投資家は、パンデミック(世界的流行)となり世界経済に大きな打撃が及ぶ事態を警戒している。
最も取引の多いブレント先物5月限は0141GMT(日本時間午前10時41分)現在、0.90ドル(1.7%)安の1バレル=50.83ドルと、1年2カ月ぶりの安値をつけた。4月物はきょう期限を迎える。
ブレント先物は前日は約2%下落した。今週はおよそ12%下げており、このまま推移すれば週間では2016年1月中旬以来の大幅な下落となる。
WTI先物 (CLc1)は0.73ドル(1.6%)安の1バレル=56.36ドル。今週はこれまでに約13%下落、2014年11月以来の大幅安となっている。