💎 今日の市場でもっとも健全な企業を見てみましょう完了

カナダGDP、19年第4四半期は0.3%増 3年半ぶりの弱さ

発行済 2020-02-29 02:24
更新済 2020-02-29 02:29
カナダGDP、19年第4四半期は0.3%増 3年半ぶりの弱さ

[オタワ 28日 ロイター] - カナダ統計局が28日発表した2019年第4・四半期の実質国内総生産(GDP)は年率換算で前期比0.3%増と、16年第2・四半期以来3年半ぶりの弱さだった。ストライキや悪天候、パイプライン停止などが抑制要因となった。市場とカナダ銀行(中銀)の予想と一致した。

第3・四半期GDPは当初発表の1.3%増から1.1%増へ下方改定された。

カナダ銀行は3月4日に次回会合を開く。新型コロナウイルスや鉄道封鎖の課題に直面する中、市場は利下げ観測が高まっている。中銀は18年10月以降、金利を据え置いてきた。

BMOキャピタル・マーケッツの首席エコノミスト、ダグ・ポーター氏は「世の中の動きはここ数週間で大きく変わっている。GDP統計はあまり影響しないだろう」と述べた。「利下げはないはずだったが、今や時間の問題だろう」と付け加えた。

市場が織り込む利下げ確率は、数日前には30%を下回っていた。GDP発表の直前は70%へ上昇し、その後59%へ低下した。

別途発表された1月の卸売物価指数(PPI)は前月比0.3%低下した。新型ウイルスの影響で、主要な輸出品である原油の需要が減ったことが一因だ。同じ理由で原材料価格は2.2%下落した。

第4・四半期GDPは、2.0%減となった16年第2・四半期以来の弱さ。16年は原油の生産地域で起きた山火事が打撃となった。

カナダ統計局によると、第4・四半期GDPはパイプライン停止や農産物の不作、鉄道会社労働者による8日間のストライキ、米自動車メーカーでのストによる影響、世界的な貿易摩擦を抑制要因として挙げた。

第4・四半期GDPの内訳は、サービスの家計支出が0.8%増。一方で機械と機器の設備投資は3.6%減と、3四半期連続で落ち込んだ。輸出高は1.3%減だった。

12月単月のGDPは0.3%増と、市場予想の0.1%増を上回った。TDセキュリティーズのマクロストラテジスト、ロバート・ボス氏は12月の数字が明るい材料だと指摘。「第1・四半期を控え、やや勢いが出てきたことを示す。中銀が利下げする材料を探していたのであれば、見つからなかったはずだ」とした。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200228T172327+0000

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます