(ブルームバーグ): アジア時間帯2日早朝の取引で、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は一時3.2%安の1バレル=43.32ドルまで下げたが、その後反発した。
WTI先物4月限は、日本時間正午前の段階で一時3.7%高の46ドル台で取引された。
ロシアのプーチン大統領は1日の閣僚らとの会合で、同国としては今の原油価格に不満はないとしながらも、国際原油相場を支えるため、石油輸出国機構(OPEC)および非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」のパートナーと協力する用意があると示唆した。
欧州で航空便の欠航が相次ぎ、日本では学校の一斉休校、イタリアでは北部ロンバルディア州など一帯の実質的な隔離・封鎖が行われるなど、新型コロナウイルスの感染が世界的に広がる中で、国際的なエネルギー需要もその影響を免れない。
今年の原油消費が全く伸びないとすれば、過去約40年で4回目となるが、そうした事態を予想するトレーダーや投資家、アナリストはなお少数派ながら数が増しつつある。
今週5日にウィーンで総会を開くOPECにとって、それは大幅な減産を強いられかねない悪夢のシナリオだ。
マーチャント・コモディティー・ファンドの共同創業者、ダグ・キング氏は「新型コロナウイルスが至る所にまん延する現状では、今年の需要はプラスの伸びが見込めない」と指摘した。
原題:Oil Looks Into Abyss as Virus Threatens Demand Contraction (1)
Oil’s Collapse Interrupted by Russian Commitment on Output Cuts
*WTI OIL EXTENDS GAINS TO RISE AS MUCH AS 3.7% IN ASIAN TRADING
*OIL FALLS AS MUCH AS 3.2% TO $43.32/B AS VIRUS HITS DEMAND(抜粋)
--取材協力:Alfred Cang.
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