[リヤド 17日 ロイター] - 20カ国・地域(G20)の議長国を務めるサウジアラビアは17日、新型コロナウイルスの感染拡大阻止に向け、来週にバーチャル形式の臨時首脳会合の開催を呼びかけた。
また、イスラム教の礼拝堂であるモスクの閉鎖を発表した。
国営サウジ通信(SPA)によると、礼拝が続けられるのは同国西部の聖地メッカとメディナの2カ所のみとなる。感染抑制のため異例の措置に踏み切った。
サウジはこれより先、保健や軍事、治安維持関連を除く政府職員の出勤を停止していた。
サウジ国内の新型ウイルス感染者数は1000人超。その多くは、中東で最も感染が深刻な隣国イランからの渡航者が占めている。
中東地域ではこのほか、オマーンが、モスクを始め飲食店や観光施設、食料品店と薬局を除く商業施設を18日午後から閉鎖すると発表。国営テレビによると、外国人の入国や国民の海外渡航も禁じられた。
カタールでも同様に、少なくとも今後2週間、食品と医薬品取り扱い店舗以外の商業施設を閉店とするほか、工業地帯の一部も閉鎖することを決めた。