[ワシントン 31日 ロイター] - 米政府当局者は、原油相場の安定に向けて主要産油国のサウジアラビアと協力する案を検討したが保留にした。関係者3人が明らかにした。
関係者の1人は、この案はホワイトハウスの安全保障担当高官らから持ち上がったとしている。
関係者の1人は石油輸出国機構(OPEC)に代わる米国とサウジの連携案について、「浮上したが、真剣に検討されている段階ではない」と述べた。
残りの2人の関係者は、ポンペオ国務長官とブルイエット・エネルギー長官が両国の連携案について、オブライエン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と議論したが何も決まっていないと述べた。
ホワイトハウスの国家安全保障会議は、原油市場を巡る両国連携の可能性が議論される前にエネルギー省に政策のポイントをまとめるよう要請した。
どの政策ポイントについて議論されたは不明。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は3月、戦略備蓄を活用した原油価格支援、景気刺激策、原油相場変動に伴うサウジへの補償などが含まれると報じたが、ロイターは政権当局者からこれらの点を確認できていない。