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中国、EV生産規制の緩和や排ガス規制延期を検討=関係筋

発行済 2020-04-01 19:55
更新済 2020-04-01 20:02
© Reuters. JAL、国際線夏ダイヤで8割超減 コロナで403便を追加減便

[北京 1日 ロイター] - 複数の関係筋によると、中国政府は新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けている自動車メーカーを支援するため、電気自動車(EV)の生産拡大を義務づける規制を一時的に緩和することを検討している。

また新たな排ガス規制の導入を6カ月延期することも検討している。

関係筋は「需要全体が鈍化する中、EVの生産拡大が自動車メーカーの負担になっていることを政府は認識している。政府は自動車産業が今年着実に回復することを望んでいる」と述べた。

関係筋によると、政府は詳細を検討中で、最終決定には至っていない。協議には工業情報省、生態環境省、自動車業界の関係者が参加しているという。

工業情報省の幹部は先月30日、「新エネルギー車と関連政策を調整し、自動車業界の協調の取れた健全な発展をさらに促す」と表明していた。

工業情報省、生態環境省のコメントはとれていない。

中国政府は、EV・プラグインハイブリッド車・燃料電池車など「新エネルギー車(NEV)」が新車販売に占める比率を2025年に全体の25%前後に引き上げることを目指している。

政府は中国に進出している自動車メーカーにNEVの生産に関する厳しいルールを適用しており、メーカーはEVの生産を増やしている。

ただ、中国政府の方針を巡っては、ガソリン車の燃費改善に向けたインセンティブが少ないとの批判も出ている。

現在検討されている政策変更は、自動車メーカーが利益率の高いガソリン車の販売に注力し、キャッシュフローを改善できる体制を整えることが主な狙いとみられている。

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