[9日 ロイター] - エネルギーサービス会社ベーカー・ヒューズ (N:BRK)が発表した4月9日までの週の米国内石油掘削リグ稼働数は、前週から58基減の504基となった。4週連続で減少し、2016年12月以来の低水準を記録した。
10日がグッドフライデーのため、通常より1日早い発表となった。
サウジアラビアとロシアが価格を引き下げ、生産を拡大したことを受け、原油先物価格は年初来50%超下落している。
掘削リグ稼働数は前年同期(833基)比では39%減少した。
米国内の掘削リグの半分以上を擁するパーミアン盆地の掘削リグ稼働数は35基減の316基で、2017年3月以来の低水準。2015年2月以来の大幅な減少となった。
投資銀行レイモンド・ジェームズのアナリストは、米国の石油・天然ガス掘削リグ稼働数が2019年末の約800基から20年半ばまでに過去最低の約400基に減少し、20年末までに400基を下回るとの予想を示した。
ベーカー・ヒューズのデータによると、現在の過去最低は16年5月20日までの週の404基。
またライスタッド・エナジーのアナリストは「米国の石油・ガス業界は操業に強いブレーキをかけ、記録的なスピードで掘削を減らしている」と指摘。掘削リグ稼働数について「底と見られる200基程度まで急減」する可能性があるとし、減少の大部分は4月末までに起きると予想した。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200410T014650+0000