💎 今日の市場でもっとも健全な企業を見てみましょう完了

G20エネルギー相会合、減産最終合意なく サウジ・メキシコ対立

発行済 2020-04-11 11:18
更新済 2020-04-11 11:27
© Reuters. G20エネルギー相会合、減産で最終合意なく サウジ・メキシコ対立

[モスクワ/ロンドン/ドバイ 10日 ロイター] - 10日開催された20カ国・地域(G20)エネルギー相会合は、新型コロナウイルス危機を受けて急落した原油価格を支える大規模な減産で、最終合意に至らないまま終了した。トランプ米大統領の仲裁申し出にもかかわらず、サウジアラビアとメキシコの対立は解消しなかった。

石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」は9日、日量1000万バレルの減産を5月と6月に行うことで合意。サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は、最終的な合意はメキシコが参加するかどうかにかかっているとの見解を示していた。

また、ロシアとOPECは、米国やカナダなど他の産油国にも5%の削減を求めていた。

しかし、メキシコが削減を表明したのはOPECプラスが求めた減産量(日量40万バレル)のわずか4分の1(同10万バレル)だった。

メキシコのロペスオブラドール大統領は10日、米国がメキシコの削減を支援するとトランプ大統領が申し出たとし、米国が肩代わりする減産規模が日量25万バレルになると明らかにした。トランプ氏は、米国がメキシコの「不足を補う」とし、メキシコが後日、米国に補償を行うと述べた。

それでもなお、最終的な合意をまとめるには不十分だった。

関係筋によると、サウジとメキシコは9日のOPECプラス会合に続き、10日のG20会合でも対立。

10日の協議終了後に発表されたG20声明は、減産や減産量には言及せず、「エネルギー市場の安定確保に向けた措置」への言及にとどまった。OPECプラス会合での減産合意の最終的な行方は、依然として不明だ。

ブルイエット米エネルギー長官は、G20会合で「供給過剰を削減するため、可能なあらゆる手段を活用するよう各国に求める」と語った。

同長官は、米国は経済状況を背景にした原油生産の自然減によって市場を支える方針だとした。

© Reuters. G20エネルギー相会合、減産で最終合意なく サウジ・メキシコ対立

長官によると、米国の生産量は2020年末までに日量200万─300万バレル減少する可能性があるという。当局者らがこれまでに示していたよりも、短期間でより大幅な減産量となる。

一方、ロシア大統領府のペスコフ報道官は、米国の法律が米生産会社の価格カルテル参加を禁じていることに認識を示した上で、他国を含めた行動は「避けられない」と述べた。

トランプ氏とロシアのプーチン大統領は10日、エネルギー市場などに関して協議を行った。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます