💎 今日の市場でもっとも健全な企業を見てみましょう完了

サウジ近く新たな起債か、減産合意で石油収入はさらに目減り

発行済 2020-04-14 07:52
更新済 2020-04-14 07:54
© Reuters. サウジ近く新たな起債か、減産合意で石油収入はさらに目減り

[ドバイ 13日 ロイター] - サウジアラビアは、近く国際金融資本市場で新たな起債に乗り出す公算が大きい。原油価格急落で既に打撃を受けている石油収入が、12日の主要産油国間の減産合意でさらに目減りする恐れがあるためだ。4人の銀行筋が明らかにした。

サウジ政府は今年3月に債務上限を国内総生産(GDP)の30%から50%に引き上げた。また隣国のカタールとアブダビ首長国は先週、合計170億ドルの債券発行を成功させた。

債券バンカーの1人は「(サウジにとってはカタールとアブダビに続いて起債するのが)妥当な次のステップだ」と述べた。ただ今回の減産合意に対する原油市場の反応をしばらく見守る可能性もあるとみている。

石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどOPEC非加盟産油国で構成するOPECプラスは12日、生産量を5月と6月に日量970万バレル削減することに合意した。これに基づいてサウジが減産を実行すると、原油価格を平均1バレル=40ドルとした場合、今年の石油収入が400億ドル近く下振れする可能性があるとアナリストが試算した。

© Reuters. サウジ近く新たな起債か、減産合意で石油収入はさらに目減り

その上、減産しても原油価格の上昇余地は限定的になりかねない。アブダビ商業銀行のチーフエコノミスト、モニカ・マリク氏は、970万バレルの減産では新型コロナウイルスの大流行に伴う世界的な需要急減に対処するには不十分だと指摘。ゴールドマン・サックスは今後数週間原油価格は下がり続けると予想している。

サウジ政府が今年の予算に盛り込んだ石油収入の予想額は5130億リヤル(1364億7000万ドル)。想定原油価格は公表していないが、一部のアナリストは55バレルではないかとみている。

一方で地元銀行Al Rajhi Capitalによると、今回合意した生産水準と40ドルという平均価格を前提にすると、石油収入は3420億リヤルにとどまる。同行は当初、石油収入を4870億リヤルと見込んでいた。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます