[北京 20日 ロイター] - 中国国家発展改革委員会は20日、4月上旬の電力消費が前年同期比で拡大したことを明らかにした。
新型コロナウイルス対策の一環で導入した封鎖措置が緩和され、経済活動が緩やかに回復し始めていることが浮き彫りとなった。
4月上旬の2週間の電力消費は前年同期比1.5%増、発電は1.2%増だった。
中国の電力消費は3月に前年同月比4.2%減、2月に同10.1%減となっていた。
同委員会が発表した第1・四半期の発電量は前年同期比6.8%減。内訳は火力発電が前年比8.2%減、水力発電が同9.5%減だった。
火力発電で広く利用されている石炭のスポット価格は、電力消費の低迷を受けて、先週末時点で年初から11%下落している。
シンクタンク、中国石炭経済研究協会の専門家によると、第1・四半期の中国の石炭消費量は8億7000万トンで、前年同期から6000万トン減少した。このうち発電用の石炭消費が5000万トン減少したという。
国家統計局が先週末発表した3月の石炭生産は3億4000万トンと記録的な高水準となった。石炭消費と発電量の回復が背景という。
国家発展改革委員会によると、非鉄金属、医薬品、エレクトロニクス、化学、鉄鋼産業では、電力消費が基本的に前年並みの水準に達している。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200420T065154+0000