[ロンドン 3日 ロイター] - 米金融大手シティグループ (N:C)の幹部は、同社のコモディティ(商品)事業の収入が第1・四半期は過去最高になったと明らかにした。新型コロナウイルスの世界的大流行を背景に原油などの商品相場が乱高下したことが増収につながった。
同事業のグローバル責任者、ホセ・コゴジュード氏はまた、最近の商品取引は落ち着きを取り戻したが、工業用金属を裏付けとする資金調達など、仕組み商品への関心はなお高いと語った。
同氏はオンラインセミナーで「第1・四半期に顧客の活動が過去最高水準となり、4月も続いた」と述べた。ただ、数字は示さなかった。
同社の広報担当者は、コゴジュード氏は第1・四半期のコモディティー関連収入の過去最高更新に言及していたと確認した。
シティグループが4月に発表した第1・四半期決算は、46%減益となった。ただ、取引手数料は急増し、コモディティを含む債券トレーディング部門の収入は39%増加した。
金融機関は通常、コモディティ関連収入だけを分けて公表しない。
コモディティの中でも原油価格は最も変動が大きくなっており、米WTI原油先物は4月20日にマイナス37.63ドルと、初めてマイナス価格を付けた。