[シンガポール 13日 ロイター] - アジア時間の原油先物は下落。石油輸出国機構(OPEC)の合同閣僚監視委員会(JMMC)が今週の会合で減産縮小を提案するとの見方が重しとなっている。
0114GMT(日本時間午前10時14分)時点で、北海ブレント先物 (LCOc1)は0.27ドル安の1バレル=42.97ドル。米WTI原油先物 (CLc1)は0.28ドル安の40.27ドル。
OPECとロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は5月から3カ月間、日量970万バレルの協調減産を実施しており、原油価格は4月の安値水準から急速に回復した。
合同閣僚監視委は14─15日に会合を開き、今後の減産水準を提案する。
関係筋によると、世界的な原油需要の回復や原油価格の持ち直しを受け、OPECとロシアは8月から協調減産の規模を縮小するとみられている。
アクシコープのチーフストラテジスト、スティーブン・イネス氏はリポートで「OPECプラスによる来月からの減産縮小計画に加え、米国も生産を拡大する可能性があり、供給サイドの(価格)下押し要因になり得る」と指摘した。