[ロンドン 15日 ロイター] - 格付け会社フィッチは15日に発表したリポートで、世界的な化石燃料離れの動きに伴い、今後数十年で「座礁資産(市場・社会環境激変により価格が大幅に下落する資産)」関連コストが輸出国のソブリン信用格付けを大幅に押し下げる可能性があると指摘した。
世界的な気候変動対策の動きは、石炭、石油、天然ガスと採掘関連インフラの需要を抑制し、「座礁資産」化を招くとみられている。
リポートは「フィッチのソブリン格付けモデル(SRM)によるシミュレーションでは、かなり直接的な影響から、主要石油輸出国の格付けは、2040年までに1段階前後、2050年までに2─3段階押し下げられる可能性がある」とした。
化石燃料の純輸出が国内総生産(GDP)に占める割合が最も高い20のソブリン格付けは、2015─20年の期間に1.6段階(ネットベースの中央値)引き下げられたという。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20210216T064332+0000