[ニューヨーク 2日 ロイター] - 米国時間の原油先物は上昇し、北海ブレント先物は2020年、米WTI原油先物は18年以来の高値を付けた。OPECプラスが協調減産を7月まで段階的に縮小する方針を確認したことが引き続き材料視されている。
清算値は、北海ブレント原油先物が1.1ドル(1.6%)高の1バレル=71.35ドル。一時71.48ドルまで上昇し、20年1月以来の高値を更新した。
米WTI原油先物の清算値は1.1ドル(1.6%)高の68.83ドル。一時は69.00ドルと、18年10月以来の高値を付けた。
石油輸出国機構(OPEC)にロシアなど非加盟産油国を加えた「OPECプラス」は1日の閣僚級会合で、石油需要が回復する見通しやイランが増産する可能性などを考慮し、協調減産を7月まで段階的に縮小する方針を確認した。
ライスタッド・エナジーのアナリスト、ルイーズ・ディクソン氏は「市場ではOPECプラスの決定が歓迎されており、世界的な需要見通しが改善する中、原油価格は今日も上昇した」と指摘。ジュリアス・ベアのアナリスト、ノーバート・ラッカー氏は「原油価格は年央にかけて 70ドルを大きく上回って推移するとみている」と述べた。