[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米国時間の原油先物は上昇し、北海ブレントが2019年以来の高値を付けた。新型コロナウイルスワクチン接種の進展を受け感染拡大抑制策が緩和される中、原油需要は回復しており、原油先物は3週連続で上昇した。
北海ブレント原油先物の清算値は0.17ドル高の1バレル=72.69ドル。一時は19年5月以来の高値を付けた。週初からの上昇率は1%。
米WTI原油先物の清算値は0.62ドル高の70.91ドル。清算値としては18年10月以来の高値となる。週初からの上昇率は1.9%。
リポー・オイル・アソシエーツ(ヒューストン)のアンディ・リポー氏は「石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する『OPECプラス』が産油量を抑制する中、北米と欧州でのワクチン接種の進展で原油需要が回復している」と指摘。プライス・フューチャーズ・グループのシニアアナリスト、フィル・フリン氏は「需要は供給よりも速いペースで回復しており、需要を満たすために供給増が必要になる」と述べた。