[東京 14日 ロイター] - 14日の原油先物は数年ぶりの高値付近で推移。新型コロナウイルスワクチン接種の拡大で移動制限が解除される中、需要見通しが改善している。
0123GMT(日本時間午前10時23分)時点で、北海ブレント原油先物は0.14ドル(0.2%)高の1バレル=72.83ドル。先週は1.1%値を上げ、11日には2019年5月以来の高値となる73.09ドルを付けた。
米WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物も0.14ドル(0.2%)高の1バレル=71.05ドル。先週は1.9%上昇したほか、11日には18年10月以来の高値となる71.24ドルを付けた。
ロックダウン(都市封鎖)措置などが緩和される中、北米や欧州の大半では自動車の交通量が新型コロナ流行前の水準に戻りつつあるほか、航空機の運航も増えている。
国際エネルギー機関(IEA)は11日公表した月報で、「OPECプラス」と呼ばれる石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの産油国は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)前の規模の需要に応じるため、原油生産を拡大する必要があるとの見方を示した。原油需要は、2022年末までにパンデミック前の水準に戻ると予想されている。