[ロンドン 15日 ロイター] - 米バンク・オブ・アメリカ(BofA)が15日に公表した6月の投資家調査によると、多くは物価上昇が一時的と考えており、米連邦準備理事会(FRB)は9月までに金融緩和縮小を示唆するとみている。
BofAのチーフ投資ストラテジスト、マイケル・ハートネット氏は「投資家は成長が長く続き、インフレは一時的で、FRBの緩和縮小による波乱はないという強気の姿勢を取っている」と指摘した。
調査対象となったファンドマネジャー224人(運用資産6670億ドル)の約72%がインフレは一時的と回答した。
ただインフレと「テーパータントラム」(緩和縮小をめぐる市場の混乱)が引き続き最も大きな「テールリスク」(確率は低いが起きれば影響が大きいリスク)となっている。
BofAは、投資サイクルが初期から中期に移行しつつあり、投資家は早くても24年までは景気後退(リセッション)を想定していないと指摘した。
投資家は、バリュー株やハイテク銘柄が向こう4年間で好成績を収めると見込む。
「最も集中している」取引に挙げられたのは商品(コモディティー)の買いで、暗号資産(仮想通貨)のビットコインを上回った。投資家の81%が仮想通貨は「バブル」との見方を示した。