[ロンドン 16日 ロイター] - 米エネルギー商社キャッスルトン・コモディティーズ・インターナショナルのリード最高経営責任者(CEO)は16日、今後数年の原油価格が極めて不安定な動きになるとの見方を示した。新規原油生産の資金が再生可能エネルギーに充てられ、需要より供給が制限されるためだという。
リード氏は世界のコモディティー(商品)に関する会議で「原油価格は今後、1バレル=100ドル以上、さらには130ドルまで高騰するかもしれないし、35ドルに急落するかもしれない」と述べた。
リード氏は、世界が急速に脱炭素化を達成するのは不可能でリスクを伴うと指摘。エネルギー移行に伴い、天然ガスや電力の需要増が予想されるとして、今後もこれらの市場に注目していくと語った。
また、原油価格は1バレル=70ドル前後で推移しているが、価格回復はスーパーサイクル(長期にわたる上昇基調)とは関連しないとの見解を示した。