[北京 21日 ロイター] - 中国の国家発展改革委員会(発改委)は21日、市場監督当局と共同で鉄鉱石スポット市場の調査を開始したと表明、退蔵や投機を取り締まる方針を示した。
発改委は声明で、鉄鉱石価格は急騰した後、高止まりしており、中間および下流部門の企業を圧迫していると指摘した。
声明によると、発改委と国家市場監督管理総局は、北京鉄鉱石交易センターを訪れ、鉄鉱石の供給確保と価格安定に向けた対策を協議した。
発改委と同総局は、スポット価格を注視し、悪質な投機を適宜調査すると表明。価格の吊り上げや退蔵などの不正行為を「厳格に処罰し、公表する」とした上で、市場の秩序を維持する方針を示した。
大連商品取引所の鉄鉱石先物は21日、一時9%安の1トン=1119元(173.14ドル)に下落。年初来上昇率は30%に縮小した。
発改委は先週末に石炭価格の調査を開始したと発表した。