[ニューヨーク 6日 ロイター] - 米国時間の原油先物は約1%下落した。新型コロナウイルスのデルタ変異株の感染拡大受けた渡航制限で、世界的なエネルギー需要の回復が頓挫するとの懸念から、週初からの下落率は数カ月ぶりの大きさに拡大した。
清算値は北海ブレント原油先物が0.59ドル(0.8%)安の1バレル=70.70ドル、米WTI原油先物が0.81ドル(1.2%)安の68.28ドル。
週初からの下落率は、北海ブレントが約6%と4カ月ぶり、米WTIが約7%と9カ月ぶりの大きさとなった。
OCBC(シンガポール)のエコノミスト、ホウイー・リー氏は「デルタ変異株の影響で、原油市場を含む多くの市場でリスク回避の動きが出始めている」と指摘。リッターズブッシュ・アンド・アソシーエツ(米イリノイ州)のプレジデント、ジム・リッターズブッシュ氏は「市場関係者は中国の移動制限強化の詳細な情報を得ようとしている。今後、原油価格を動かす主要な要因になる可能性がある」と述べた。