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EUの太陽光発電、6─7月は過去最高 総発電の10%=報告

発行済 2021-08-18 12:56
更新済 2021-08-18 13:00

[パリ 18日 ロイター] - 欧州連合(EU)での6月と7月の太陽光発電量が過去最高となり、域内総発電量の10%を占めたことが独立系気候シンクタンク、エンバーの報告書で分かった。

エンバーのデータによると、6月から7月の太陽光発電量は約39テラワット時(TWh)で、2018年の同期間に比べて10.9TWh増加。スペインやドイツなど域内8カ国で記録を更新した。

エンバーのアナリスト、チャールズ・ムーア氏は「太陽光発電の中核市場では拡大基調にあるが、全体的に見ると成長ペースは十分でない」と述べた。

6─7月のEUの電源構成を見ると、石炭が14%で太陽光を上回る。

欧州委員会は気候変動対策の一環で、再生可能エネルギーの最終消費量に占める割合を30年に40%に引き上げるという暫定目標を設定している。(19年は約20%)

エンバーのデータによると、ドイツの6─7月の太陽光発電量は13.4TWhで、総発電量に占める割合が17%。

スペインは6.4TWhと18年の倍以上に増え総発電量の16%を占めた。オランダも約3倍増の3.2TWhで、総発電量に占める割合は10%拡大して17%となった。

報告書は、EUの太陽光発電量が19年と20年に平均で14TWh増加し、21年も同程度の増加が予想されるが、30年の気候目標を達成するには倍の30TWhの増加が必要と指摘した。

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