[ウィーン 14日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)は14日、イランでの査察官の扱いを巡り「容認できない」と表明した。
外交筋によると、イラン中部ナタンツの核施設で6月に女性査察官が警備員から不適切な保安検査を受けたという。
それ以降も同施設では同様のケースが発生しているが、いずれも詳細は不明。
IAEAはこうした状況を伝えた米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道を受け、「イランのある施設でここ数カ月、IAEAの査察官に対する保安検査に関連したいくつかの事例が発生している」とする声明を発表した。
査察の詳細を機密扱いとしているIAEAは、査察官の性別などには言及しなかった。
IAEAは「直ちにイランにこの問題を提起し、IAEA職員を巻き込んだセキュリティーに関連するこのような問題は容認できず、二度と起きてはならないことを非常に明確な言葉で説明した」とした。
また「イランは施設で発生した問題を受け保安検査手順の強化に関する説明を行った。IAEAとイランのこのやり取りの結果、これ以上の事例は発生していない」とした。