[シンガポール 6日 ロイター] - アジアの液化天然ガス(LNG)のスポット価格が6日、100万BTU(英国熱量単位)当たり56ドルと40%上昇し、過去最高値を付けた。世界的なエネルギー不足やガス在庫の減少、供給懸念の高まりなどを受けた。
S&Pグローバル・プラッツが公表している北アジア向けスポットLNGの価格指標「JKM」は11月に出荷される貨物分が6日に56.326ドルに上昇。前日からの上昇幅は16.65ドルと過去最大となった。
これは原油換算で1バレル当たり320ドル強に相当する。現在、北海ブレント原油先物は1バレル当たり約81ドルで取引されている。
また12月に出荷される貨物分は100万BTU(英国熱量単位)当たり57ドル以上となった。
S&Pグローバル・プラッツのアジアLNG価格部門責任者、ケネス・フー氏は「欧州のガス価格の高騰により、アジア太平洋地域のLNGカーゴ価格に上昇圧力がかかっている」と述べた。