[ニューヨーク 10日 ロイター] - 米国時間の原油先物は下落。バイデン米大統領が10日、エネルギー価格を抑制する方策を模索する米国家経済会議(NEC)に指示したと明らかにしたことを背景にドルが上昇したことが重しとなった。
米労働省が10日発表した10月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年同月比6.2%上昇と、1990年11月以来31年ぶりの大幅な伸びを記録した。
これを受け、物価上昇の抑制に向けホワイトハウスや米連邦準備理事会(FRB)が措置を講じるとの見方が強まり、トレーダーが株式やコモディティーなどリスク資産を売却したことから原油先物が取引終盤に大きく値下がりした。原油先物と反比例しやすいドルも上昇した。
清算値は、北海ブレント原油先物が2.14ドル(2.5%)安の1バレル=82.64ドル。一時85.50ドルまで上昇した。米WTI原油先物は2.81ドル(3.3%)安の81.34ドル。この日の高値は84.97ドルだった。