[北京 16日 ロイター] - 中国当局は電力需要家に対し、再生可能エネルギーを利用する発電事業者との直接の省間スポット取引を奨励する。取引には大口需要家や売電事業者を段階的に加えていく方針だ。国家発展改革委員会(NDRC)が国営送電会社・国家電網が提示した省間スポット取引規則案に対する回答で述べた。
規則案の詳細は明らかにしなかった。
中国は現時点で電力の60%超を石炭火力発電でまかなっており、世界最大の温室効果ガス排出国。二酸化炭素(CO2)排出量を2030年までに減少に転じさせる目標を掲げ、再生可能エネルギーで発電した電気の需要支援に努めている。
中国電力企業聯合会の統計によると、20年の省間電力取引量は5587億5000万キロワット時と、国内取引量全体の約17.6%を占めた。