[フランクフルト 17日 ロイター] - 独当局がロシアからの天然ガスを運ぶパイプライン「ノルドストリーム2」の承認手続きを一時停止した問題で、政府筋は17日、試運転が来年3月まで遅れる可能性があるとの見通しを示した。
政府筋は「ノルドストリーム2の稼働開始は2022年3月までずれ込む可能性があると予想している」と述べた。
承認の遅れにより、ガス価格が再び高騰している。
ドイツ連邦ネットワーク庁(BNetzA)は、4カ月に及ぶ承認手続きの再開に先立ち、ノルドストリーム2運営に携わるスイス拠点の企業連合が、まずドイツの法令に基づくドイツ子会社を立ち上げる必要があるとしている。十分な資金を持つことと、親会社であるロシア政府系天然ガス企業ガスプロムからの独立性を証明するためという。
16日に手続きが一時中断される前は、この期間は1月に終了する予定だった。
同政府筋によると、ガスプロムは独子会社の立ち上げ作業を開始することを示唆した。