[シンガポール 17日 ロイター] - 世界最大のスイス独立系石油商社ビトルは17日、石油と液化天然ガス(LNG)は今冬、一段高になる可能性があるとの見通しを示した。在庫が落ち込んでいる状況で、供給障害や需要拡大を市場が吸収できないためだという。
ビトルのアジア責任者、マイク・ミュラー氏は、「ほとんどの人は厳冬になると考えている。北半球における昨年の冬は、LNG在庫の急減につながった。ロシアでは大規模な在庫補充を行っている」と述べた。
中国など北半球で厳冬が長引けば、相場がさらに上昇するかとの質問に同氏は「その可能性は排除できない」と語った。
ミュラー氏は「中国の陸上在庫は著しく減っており、それが意味することは、世界的に在庫が極めて低水準に落ち込んでいるということだ」と説明した。