[ロンドン 24日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長は24日、原油市場は「人為的な」供給ギャップに悩まされているとし、石油輸出国機構(OPEC)と主要産油国で構成する「OPECプラス」に対して、価格を引き下げるためにさらなる努力を期待すると述べた。
ビロル氏はオンラインのプレゼンテーションで「現在の価格高を引き起こした要因として、一部の主要石油・ガス供給国の立場を強調したい」とし、「現在の状況において一部の国は有益な立場を取っていなかった」と指摘した。
現在の市場逼迫は人為的なものと考えらえるとし、OPECプラスには日量600万バレル近くの生産余力があると述べた。
その上で、OPECプラスが12月2日の会合で、世界の石油市場を安心させ、価格を妥当な水準まで引き下げるための必要な措置を講じることを期待していると述べた。